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有名人たちはどうやって成功のための一歩を踏み出したんだろう・・・?
誰もが一度はこんなことを考えますよね。
アメリカの普通の大学生が同じことを考えて、成功者たちにインタビューして同世代にシェアしたいという「ミッション」をはじめました。
その旅の過程や、インタビューの内容をまとめた本「サードドア 精神的資産のふやし方」を読みました。
ためになった部分と、共感した部分について感想をご紹介します。
「サードドア 精神的資産のふやし方」を読もうと思った理由
「人生に抜け道があるのかな・・?」
本の紹介文を読んでこんな疑問を持ちました。
この本の出だしは以下の文章ではじまります。Amazonなどの書籍ページにも載っています。
人生、ビジネス、成功。 どれもナイトクラブみたいなものだ。 常に3つの入り口が用意されている。
ファーストドア:正面入り口だ。 長い行列が弧を描いて続き、 入れるかどうか気をもみながら、 99%の人がそこに並ぶ。
セカンドドア:VIP専用入り口だ。 億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。
それから、いつだってそこにあるのに、 誰も教えてくれないドアがある。 サードドアだ。
高校や大学を出て普通に就職して会社員になる。
VIPでもない一般人にはセカンドドアという選択肢もなく、残るサードドアってどうすれば見つかるんだろう?
こんな疑問からこの本を読んでみようと思いました。
「サードドア 精神的資産のふやし方」の著者と概要
「サードドア 精神的資産のふやし方」は英語の原作「The Third Door」を翻訳したものです。
原作の著者は Alex Banayan(アレックス・バナヤン)氏です。以下の動画の方です。
1992年8月10日生まれのため、2019年現在では27歳の方です。
この本のストーリーはアメリカのカリフォルニア州の出身の著者が、大学1年生だったときからはじまります。
著者が以下のような成功者にどうやってキャリアを踏み出したかをインタビューし、それをまとめたのが本の内容です。
- ビル・ゲイツ
- ウォーレン・バフェット
- レディー・ガガ
もちろん当時ただの大学生だった著者が超有名人に簡単にインタビューできるはずもなく、その過程も成功者のキャリアの一つと言えます。
ちなみに原作である英語版「The third door」の Kindle 本のほうが、日本語よりも大幅に安いです。
日本語版のサードドアは少しずつ読んでも4日で読み切ることができました。
ハッキリした答えを求める人にはおすすめできない本
後ほど出てきますが、サードドアを読んでためになった部分はいくつもありました。
残念ながらこうすれば良いという、具体的な方法そのままでは載っていないからです。
しかし数々の成功者の体験や言葉をもとに、人生を変えるヒントやモチベーションを与えてくれる本であることは間違いありません。
「サードドア 精神的資産のふやし方」で共感した・ためになった部分
とくに共感した部分やためになった部分の感想です。
チャンスをつかめるのは準備していた人だけ
元マイクロソフトのエグゼクティブバイスプレジデントである「チー・ルー」氏とのインタビューで、以下の表現が出てきます。
運について尋ねると、運はあるとき突然訪れるようなものではないと彼は言った。
「バスみたいなものさ」と彼は言う。「1台逃しても必ず次のバスが来る。でも準備しておかないと、飛び乗ることはできない」
これは中国で月給 7 ドルで働いていたチー・ルー氏が、アメリカで勉強するために「ある方法」で時間を作り出し、以下のような努力を継続していたときのことです。
- 本を読む時間
- 研究論文を書く時間
月給 7 ドルに対してアメリカに行くために 60 ドルの受験料が必要な状況でしたが、「ある偶然」と「それまでに積み上げてきた論文」が重なって、これが免除される出来事からつながってくるセリフです。
「準備しておかないとチャンスが来てもモノにできない」ことに共感したのは、この記事を書いている私(fidn)にも以下の例のような経験があるためです。
東京への転職のチャンスを掴んだとき
私(fidn)は地方の会社でシステムエンジニアとして働いていましたが、いまは東京の外資系の会社で働いています。
転職前と比べて年収が 2 倍になり、能力を活かせる職場で働けていると感じています。
しかしこのメールが来たことや、採用試験を突破できたのは以下の「準備」や「継続」があったためです。
- ブログでIT系の記事を発信し続けていた
- 情報処理技術者試験などの資格試験をとおして知識を付けていた
もしブログを続けていなかったら、もし社会人になって勉強するのをやめていたら、全く違う人生になっていたでしょう。
アメリカ出張のチャンスをうまくものにできなかったとき
逆に積み重ねを怠っていたために悔しい思いをしたこともあります。
外資系の会社に転職し、かねてから行ってみたかったアメリカに出張するチャンスがやってきました。
アメリカに行って最低限の仕事自体はできましたが、英語を話すという継続が足りていなかったため以下の経験をしました。
- 早すぎる会話についていけない
- 自分の意見をうまく表現できない
もし英語をもっと話せるように日頃から積み上げていればより良い体験や繋がりを得られたと思うと、「準備」が足りていなかったことに後悔する結果となりました。
自分の経験をどう語るかで違いが出る
著者のアレックスはただの大学生のため、有名人にインタビューをするための旅の資金は当然ありません。
後にアレックスは「エリオット・ビズノー」という人物に、場違いともいえる大物たちが集う場所に連れられて行きます。
そこで鉄板ネタともいえる「資金を手に入れた方法」をずっと話さなかったアレックスに対し、エリオットが行った言葉です。
「誰だって生きていれば何かしら経験する。それを面白おかしく語れるかどうかで、違いが生まれるんだよ」
この「自分の経験をどう語るか」ということに共感できたのは、この記事を書いている私(fidn)にも以下の例のような経験があるためです。
2回留年した経験を逆に武器にしたとき
私(fidn)は大学生のときに引きこもりになり、2回もの留年を経験しています。
留年した当初は以下のようなことばかりを考えていました。
- もう就職できないのかな
- もう人生だめかな
就活がはじまり、何社か受ける中でもちろん落ちた企業もありましたが、面接を続けていく中で「留年した理由は絶対に聞かれる」ことに気づきました。
これを利用して以下のような話し方に変えたところ、複数社から内定を取ることができました。
- 留年した理由をネットゲームにハマっていたことであると正直に話す
- そこからどう立ち直ったかをストーリーにする
このときの経験は「留年したあなたが就活を諦める必要など無い4つの理由【2留の体験談】」に書いています。
同じ経験でも、伝え方によってつまらなくも面白くもなるというのは大きな違いです。
可能性を追い求めることの大切さ
ハリウッド女優でありながら「The Honest Company」という、安全で害のない製品にこだわった会社の経営者である、ジェシカ・アルバとのインタビューで以下のやり取りが出てきます。
このドアもあのドアもそのドアも閉ざされているなら、どうすればいい?
自分の力で解決するしかないじゃない。常識を働かせたり、人脈を作ったりしてね。どうやってドアを開けたかは問わないわ。とにかく中に入るしかないのよ
本書に出てくる「サードドアの開け方」そのものは、どの成功者も異なるもので再現性には乏しいと言えるかもしれません。
しかし共通する点としては以下のものがありました。
- なにか方法はないか、自分の頭で考える
- なりふりかまわず可能性を追い求める
これらは以下のような「成功している人」の本にも共通するところがあり、紛れもない事実だと思います。
起業を目指す方にはもちろん、会社員として働く方にも参考になる考え方です。
おわりに
「サードドア 精神的資産のふやし方」で共感できた・ためになった部分をまとめます。
- チャンスをつかめるのは準備していた人だけ
- 自分の経験をどう語るかで違いが出る
- 可能性を追い求めることの大切さ
このほかにも数多くのインタビュー体験が載っており、人によって大事だと感じる部分が異なる本だと思います。
最後にここまで読んでくださったあなたに、私がいつも心がけているサードドア的な思考も少しご紹介します。
- なにか欲しいと思ったとき、それをタダ同然で手に入れる方法がないか考える
- タダで手に入れるのが無理な場合、同じ効果や体験を得られる別の方法を考える
あなたにとってのサードドアを探すきっかけになれば嬉しいです。