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奇跡の歯ブラシを開発した「西尾 秀俊」氏は本も出されています。
こんなユニークな歯ブラシを作り出した人の思考を覗いてみたいという思いから、著書の「人生のすべてがうまくいく魔法の鍵」を読んでみました。
本の概要と、特にためになった部分・共感できた部分をご紹介します。
「人生のすべてがうまくいく魔法の鍵」を読もうと思った理由
奇跡の歯ブラシを開発した西尾社長がどんな人なのかを、以下のブログ記事を書くときに調べ上げました。
関連記事:奇跡の歯ブラシの開発者「西尾 秀俊」さん(西尾社長)について調べてみた
調べる中で本を出されていることを知り、さらに Kindle Unlimited で読み放題の対象になっていたので読んでみることにしました。
また「人生のすべてがうまくいく」というフレーズを目にして、疑いつつも中身が気になってしまったのも理由です。
「人生のすべてがうまくいく魔法の鍵」の概要
筆者の西尾氏が 23 歳のときに手に入れたとされる「絶対成功してしまう魔法の鍵」を、34 の例を交えて体験談として紹介している本です。
プロローグの最初のほうには以下のとおり書かれています。引き込むのがうまいですね・・。
あなたがこの本を手にしたのも決して偶然ではありません。
出会うべくして出会うべき時期に、出会うべき本に出会っているのです。
体験談がもとになっているので、論文などの科学的な根拠をもとにした考え方が紹介されているわけではありません。
Kindle 版で位置が 1048 までのボリュームなので、読むのが遅い私でも半日もかからず読み切ることができました。
「人生のすべてがうまくいく魔法の鍵」の感想
「魔法の鍵」が実際なにを意味するのかは、ぜひ実際に本を読んでいただければと思いますが、概要としては以下のとおりです。
本の中でとくに響いた部分について感想をご紹介していきます。
殆どの人がすぐに行動できない理由
思いついたことは、2秒後に行動に移さなければ一生やりません。 瞬速の行動力が無いということは、スピードもゼロ、つまり何も生み出さないということです。
なにか思いついたとき、いつかやろうと思って結局そのままやらない・・誰もが一度はある経験だと思います。
すぐに行動出来ない理由としては、以下のような例があります。
- めんどくさい
- 失敗した時のことを考えてしまう
- 他人からどう思われるか考えてしまう
とくに私の例だと大学の時に 2 回の留年や引きこもりをしている期間があります。
関連記事:【経験談】私が不登校の引きこもり大学生になった原因とすべきだった対策
このときは以下のとおり「他人から自分がどう思われるか」を異常に気にしていました。
- 留年していることを同級生に笑われたらどうしよう
- 大学に行っていつも一人だと思われたらどうしよう
- 服装がダサいと思われたらどうしよう
しかし大学に復帰できたときは「他人からどう思われても気にしない」ことに決めていました。
このときは本書に書かれているような自分か他人、どちらを中心に考えるかということは特に意識していませんでした。
しかし 2 年間も行動ができなかったのは、自分だけのことを中心に考えていたからだったのかもしれません。
儲け話に騙されなくなる方法
これは冷静に考えれば分かりますが、こうすれば儲かりますよと言われて「そうか!」と思った人は、他の人にその話を教えたりしません。
儲け話・おトクに見えるものは世の中にあふれています。例えば以下のようなものです。
- 突然かかってくるマンションなどの不動産の投資の電話
- 「このメールを受け取ったあなただけに」という怪しいプレゼント企画
これらは一見、「あなたが得しますよ」という理屈に見えますが、多くの場合に得するのはこのような話を持ち掛けてきた側です。
たしかに本当に儲かる投資の話なら誰にも言わずにおくか、言うとしても本当に親しい人や信頼できる人だけにとどめておこうと思います。
ただ本書には以下のとおり「私が困っています」という話には乗ってもいいと書かれていますが、これはそのまま鵜呑みにしてはいけないと感じました。
「私が困っています、私のために何とかしてください」という話には乗ってもいいのです。
なぜなら「他人を中心」に考えすぎてしまうと、以下のような詐欺に引っ掛かってしまう可能性が高まるからです。
- 振り込め詐欺のような相手が困っている風のもの
- 件名に「助けてください」と書いてあるような怪しいメール
これは後述の自己犠牲の話にもかかわってきます。
他人中心とはいえ自己犠牲がダメな理由
自己犠牲ではありません。「自己犠牲」はダメなのです。
本書では一貫して自分ではなく他人を中心にするという考え方が語られてきます。とはいえ自分を削ってまで他人に尽くすのは NG です。
自分が元気でないとビジネスや行動を広げられず、他人を中心に考えるどころではなくなってしまうためです。
これと共通する考え方は GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代という本にも書かれています。
GIVE & TAKE という本の場合、以下のような人間の思考と行動のタイプが出てきます。
- ギバー(与える人)
- テイカー(もらう人)
- マッチャー(バランスをとる人)
最も生産性の低い人・最も低い人にどんな人が多いかという調査では、そのいずれもギバーだったという結果があります。
この点は調査に基づくものとも共通しているものがあり、納得度が増しました。
おわりに
「人生のすべてがうまくいく魔法の鍵」を読んで特に共感できた部分をまとめます。
- 殆どの人がすぐに行動できない理由
- 儲け話に騙されなくなる方法
- 他人中心とはいえ自己犠牲がダメな理由
本記事の公開時点では Kindle Unlimited でも見ることができます。
ここで紹介したものはほんの一部なので、本書を手に取って「魔法の鍵」を得る参考になれば幸いです。