ダーツがうまい人に教えてもらってもなかなか上達できない理由


ダーツがうまい人に教えてもらってもなかなか上達できない理由

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上手くなりたい・・!

ダーツを真剣にプレイしているあなたならこうお考えだと思いますが、上手い人に教えてもらっても上達するとは限りません。

この記事ではダーツ初心者~中級者の方のために、元 AA フライトの私が以下をご紹介します。

  • 上手い人に教わってもなかなか上達できない理由
  • 教わるときに覚えておきたいこと

すべて筆者の実際の体験に基づいた内容です。

なぜダーツがうまい人に教えてもらってもなかなか上達できないのか

上手い人に教えてもらってもダーツがなかなか上達しない理由は以下です。

  • 上手い人が教えてくれるのは積み木の頂点だから
  • 人それぞれでラクな投げ方は違うから
  • 教わった後、すぐには自分のものにできないから

それぞれの意味を後述していきます。

なお、ここでいう「上手い人」とはダーツライブでのレーティング 16 以上の人を指します。

ダーツがうまい人に教えてもらってもなかなか上達できない理由の具体例

上手い人が教えてくれるのは積み木の頂点だから

積み木

いきなり積み木の頂点とか言われても意味がわからないですよね・・言い換えると以下のとおりです。

うまいひとが教えてくれるのは、その人が長年練習してきて自分で考えた結果だけだからです。

例えば以下のようなものが積み木の頂点にあたります。

  • ラインをイメージするといいよ
  • グリップは 2 本指で持つのがいいよ
  • 振り投げより押し投げのほうがいいよ

これらをそのまま真似したり理由まで教わっても、上手い人が積み上げてきた練習やその人が頭で考えた理論まで真似できるわけではありません。

上の例だと、身近な上手い人が教えてくれた 2 本指グリップがいい理由は「ダーツをきれいに放すことができるから」でした。

しかし私の場合は 2 本指だとどうしても安定せず、結局は自分に合ったグリップは 3 本指に落ち着きました。

もちろんうまい人が教えてくれた積み木の形がたまたま自分に合うこともありますが、同じ積み方をしようとしてもうまく再現できないことが多いです。

神経科学を生活に利用するための「BRAIN DRIVEN」という書籍に、ハウツーを真似てもいきなり同じ効果を得られないという一文があります。

世の中に流布するハウツー本を書いている方々は、さまざまな経験をし、自分の脳の中にある情報を取捨選択し、抽象化し、一般化した結果としてハウツーを導き出している。その人自身はハウツー創造のプロセスを踏んでいるから自分のものとしているが、読者が第三者のハウツーをなぞってもいきなり同じ効果は得られない。

私が AA フライトに至るまでに感じたことも、これと全く同じです。

余談ですが「積み木の頂点」という表現はマージャンの漫画である「アカギ」に出てくる表現です。

主人公のアカギがありえない戦略で相手に勝ったとき、周囲からなぜその考えに至ったのかを聞かれて

そのリャンピンをなぜ切っていったかってことは・・・
オレの積み上げた「戦略」という積み木のいわば頂点
てっぺんだけ話しても分かりにくいから一段目のことから話しましょうか

と言うときに使われ、私が好きな表現の一つです。

人それぞれでラクな投げ方は違うから

人それぞれでラクな投げ方は違います。

ダーツをある程度やっていると、うまい人やプロと知り合う機会も出てくると思います。

私が会ったレーティング 16 以上の上手い人は、例外なく以下に該当していました。

  • 家に練習用のダーツボードがある
  • ほぼ毎日、投げ放題でダーツができるネットカフェにいる
  • ショップやダーツバーでほぼ毎日投げている

つまり練習量やダーツ歴が普通の人とは違います。試行している回数や、結果としてたどり着くラクなスタイルも違います。

そもそも上手い人の中にはラクな投げ方よりも、違うことを心がけている人もいるかもしれません。

例えば変わったフォームで驚いたのは、以下の動画に出てくる宮本雄太さんなどの選手がいます。

おそらく宮本選手にとってはこの投げ方に落ち着いた理由があるのだと思いますが、私の考えるラクな投げ方とは違いすぎています。

人それぞれで違うので、せめて動画などを参考にするときは、自分が理想とするスタイルに投げ方が近い人を見るのがおすすめです。

教わった後、すぐには自分のものにできないから

上手い人に教わる内容がいつも自分に合わないわけではなく、たまには以下のように感じることもあると思います。

  • 自分に合っていそう
  • 不思議とブルや狙ったところに入るようになった

しかし翌日に家で練習したりショップに行ったりすると、以下のようなことが起こります。

  • なんか昨日と違う
  • やっぱり入らなくなった
  • 教わったことを忘れた

個人差はあるものの、教わって取り入れようと思ったことが定着するには時間がかかります。

これは筋トレを始めても、継続したり栄養をしっかり摂らないとなかなか筋肉が付いてこないのに似ています。

自分のものにできるまでには、やはり継続して練習が必要になると思います。

ダーツがうまい人に教わるときに覚えておきたいこと

ダーツがうまい人に教わるときに覚えておきたいことは以下です。

  • うまい人の言っていることを鵜呑みにしない
  • レーティングが落ちるかもしれない

うまい人の言っていることを鵜呑みにしない

先ほどの積み木の頂点の話に関連しますが、上手い人が言うことをそのまま鵜呑みにするのではなく、自分ならどうかと考えるのが大事です。

例えば以下の記事にも書いたとおり、私はうまい人のいうことをそのまま信じてフォームがわからなくなったことがありました。

理想とするスタイルや、自分なりの軸を持ったうえで教わったことを取り入れるか考えていくのが良いと思います。

レーティングが落ちるかもしれない

教えてもらったことを試してみると、レーティングが落ちることもあります。

正直なところ焦りますが、仮に教わった方法を続けてみてレーティングが落ちても、自分には合わない方法だったとわかるのも大きな収穫だと思います。

トライ&エラーを繰り返すのはつらいですが、練習を続けていくうちに少しずつ自分のスタイルができ上がってきます。

おわりに

上手い人に教えてもらってもダーツがなかなか上達しない理由をもう一度まとめます。

  • 上手い人が教えてくれるのは積み木の頂点だから
  • 教わった後、すぐには自分のものにできないから

ダーツがうまい人に教わるときに覚えておきたいことは以下です。

  • うまい人の言っていることを鵜呑みにしない
  • レーティングが落ちるかもしれない

この記事もまた、鵜呑みにしてはいけないものの一つではありますが、何か一つでも参考になれば嬉しいです。

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