【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第54話「ハドラー対バラン」の感想


【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第54話「ハドラー対バラン」の感想

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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第54話「ハドラー対バラン」を視聴しました。

ハドラーとの戦いが過熱する一方、アニメならではの回想シーンがヤバすぎる回でした。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。

  • 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
  • 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。

今回も原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を絶対に見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第54話「ハドラー対バラン」の感想

第54話「ハドラー対バラン」の感想をまとめます。

  • 黒の核晶(コア)をハドラーに教えようとするダイとバランの違い
  • 思わず出てしまうディーノと回想シーンがヤバい・・
  • ブチギレて敵を圧倒する久々のシーン

続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。

黒の核晶(コア)をハドラーに教えようとするダイとバランの違い

ダイがハドラーに黒の核晶(コア)が埋まっていることを教えようとしたところで、バランがそれを止めるシーンがありました。

アニメならではの演出として、ダイのセリフにかぶせるようなバランの食い気味の「よせっ!!!」が、普段は冷静なバランの焦りを感じさせるものでした。

短いシーンではありますが、ダイとバランの心や経験の差が以下のように対比されていると思います。

  • 教えればハドラーもわかってくれると考えるダイの「純粋」さ
  • バーンの悪意に先回りするバランの経験値

バランの大人感や先を読む力がわかるほか、ダイのことを第一に考えていることがわかるシーンでもありました。

なぜならバランがダイを諭すように話す以下のセリフが、ダイが一番大切にする仲間を思っての発言だからです。

だが地上のおまえの仲間たちは絶対に助からんぞ!!

引用元:ダイの大冒険 第54話「ハドラー対バラン」

第25話「戦慄の竜闘気」ではダイの力の根源が仲間との絆であることを知りダイの記憶を奪ったバランでしたが、今回の54話ではその仲間たちの身を心配するようダイを諭すバラン。

もっとも、ダイは黒の核晶の威力を知らないため仲間たちのことまで考えが回らなかったのは仕方ないことかもしれません。

しかしダイ vs バラン戦のときからは考えられないぐらい人間の心が強く出たセリフと、緊張感がありつつ優しく語り掛けるバランの声は素晴らしいとしか言いようがありません。

思わず出てしまうディーノと回想シーンがヤバい・・

ダイがバランをかばって負傷するシーンのあたりから、ダイへのバランが呼び方が「ディーノ」に変わりました。

とくにハドラーの一撃を食らった直後に思わず出てしまったであろう「ディーノッ!!!」と、それに続くハドラーに対しての「どけえッ!!!」、珍しくバランの必死さを感じ取れる名セリフでした。

ダイの名前に関するシーンでは、原作とアニメで以下のように大きな違いがありました。

  • 原作ではデルムリン島のブラスにシーンが切り替わり、ブラスがダイの名前の由来を説明
  • アニメではラリホーマをかけられたダイが、バランに直接ダイの名前の由来を説明

アニメではダイから名前の由来が直接バランに伝えられるという変更、ラリホーマで意識が薄れゆく中でなんとか伝えようとするダイの声も相まって、熱いものがありました。

極めつけはダイを寝かしつけようとするバランとソアラの回想シーンです。原作ではわずか 1 ページだった回想シーンですが、アニメでは若いころのバランとソアラ両方のセリフもある大ボリュームでした。

幸せだったころのバラン・ソアラと赤ちゃんのダイが出てくるこのシーン、ヤバいなんてもんではありませんでした。ソアラは優しい声で寝かしつけるのがうまかったこともよくわかります。

ここは思わず泣いた方も多かったと思います。

ブチギレて敵を圧倒する久々のシーン

第54話は味方サイドがブチギレて敵を圧倒する展開が、久々にはじまることを感じさせるものでした。

ダイが竜の紋章に覚醒し、とても勝てないと思われていた敵を圧倒する闘いとしては以下のものがありました。

  • デルムリン島でのダイ vs ハドラー
  • ロモス城でのダイ vs クロコダイン
  • テランでのダイ vs 竜魔人バラン

一方でバラン戦より後の戦いでは敵との実力がほぼ拮抗していることもあり、鬼岩城を除くとダイが敵を圧倒するシーンはほぼ無く、むしろ苦戦する戦いが多い印象です。

それはそれで緊張感があって良いものの、やはり味方側がメチャメチャに強くなって敵を圧倒する少年漫画的な展開も見てみたい思いもあります。

そんな中で味方側となったバランが竜魔人化してハドラーを圧倒するのは、見ている側としては「ついにきた」と感じずにはいられません。(ハドラーはかわいそうですが)

第54話はバランが竜魔人に変身してハドラーの腹に一撃を食らわせたところで終わりましたが、終わり際のハドラーの「ぐぼあッ!!」と、バランの鬼のような声でのセリフ、ワクワク感がたまりませんでした。

おわりに

第54話「ハドラー対バラン」の感想をまとめます。

  • 黒の核晶(コア)をハドラーに教えようとするダイとバランの違い
  • 思わず出てしまうディーノと回想シーンがヤバい・・
  • ブチギレて敵を圧倒する久々のシーン

次の第55話は「黒の核晶」です。引き続きハドラーを圧倒するバランが楽しみな回ではありますが、タイトルが・・。見たいような見たくないような複雑な心境です。

新アニメで描かれることが期待される、ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。