【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第35話「決勝戦の異変」の感想


【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第35話「決勝戦の異変」の感想

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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第35話「決勝戦の異変」を視聴しました。

前半パートはギャグあり笑いあり、後半は戦闘ありという流れでどちらも楽しめました。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。

  • 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
  • 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。

今回も原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を絶対に見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第35話「決勝戦の異変」の感想

第35話「決勝戦の異変」の感想をまとめます。

  • やけにコミカルかつかっこいいチウ vs ゴメス戦
  • 煽るザムザと怒るダイの激しさがより増していた
  • ザムザの異常な打たれ強さはレベルと環境も関係あり?

続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。

やけにコミカルかつかっこいいチウ vs ゴメス戦

第35話で一番の見どころと言ってもよい「チウ vs ゴメス戦」、やけにコミカルかつかっこいい展開でした。

まずダイ・ポップとマァムがシリアスな話を終えチウの応援にかけつけるシーンで、ゴメスのアッパーにより宙をまうチウがスローになっている演出で思わず笑ってしまいました。

さらにそのあと、チウが窮鼠文文拳を繰り出すときにカッコ良いBGM「勇者たちの力」が流れて異様に期待が高まります。

しかし 10 秒ほどで音楽が終わってゴメスの一撃にやられるところでさらに爆笑。直前のシリアスな話とのギャップが激しすぎるギャグ展開でした。

またこの後の「あなたおおねずみだから手足が短いのよ」というマァムのセリフにエコーがかかって何度も流れる演出で、さらに追い打ちをかけられました。

バラン編だとシリアスな展開ばかりだったこともあり、第35話の前半のパートは久々にアニメで笑いました。

なお、選手の紹介で一人だけ「おおうっ!!!」というセリフがあったり、番組がはじまるときの「ご覧のスポンサーの提供」の画面で単体で映っていたりと、ゴメスの優遇が目立ちました。

セリフは原作でもあったのでそのままだですが、なんとなく制作サイドにゴメスのファンがいそうな気がします。

煽るザムザと怒るダイの激しさがより増していた

ザムザが正体を現した後、超魔生物の研究について語りつつダイの怒りを煽るシーンで、それぞれの激しさがより増しているように感じました。

とくに激しさが凄かったのは以下の 2 つの点です。

  • 竜の騎士を兵器や化物と呼ばれたダイの反応
  • ザムザの鼻水の量

まず竜の騎士のことを生物兵器と呼ばれたり、バラン(竜魔人)のことを化物と呼ばれたダイの反応は、アニメでは以下のとおり大きく異なっていました。

  • 原作:へ・・・兵器だと・・・!!?(ギリッ)
  • アニメ:兵器・・・だとぉぉぉぉーーっ!!?(音響)

竜の騎士が人間ではないことでダイが苦しむ姿は第23話「竜の騎士」でダイが人間から恐れられるシーンでも印象的でしたが、それを平気で蒸し返してくるザムザのイヤらしさ・・。

上記のシーンは原作では普通の会話中、アニメではダイとザムザが呪文を打ち合っている中という違いもありましたが、ここからの激闘にふさわしい始まりでした。

また、ザムザの以下のセリフのシーン、鼻水の量と吹き出し方が尋常ではありませんでした。これまでのアニメの中でもおそらく No.1 の量です。

おまえの親父みたいな化物を・・・つくるためのなああっ!!!!

引用元:アニメ「ダイの大冒険」第35話「決勝戦の異変」

原作にあった「キィ~ッヒッヒッヒッ!!!!!」はカットされていましたが、この鼻水の量もダイの怒りをさらに倍増させたに違いありません。

この鼻水の量は超魔生物化の副作用によるものなのか、アニメで明かされたりするのでしょうか・・?

ザムザの異常な打たれ強さはレベルと環境も関係あり?

ドラゴニックオーラ全開で戦うダイに対して、ザムザが異常なタフさを見せていました。

これはザムザが超魔生物であることが理由の一つですが、それだけだとダイが竜魔人バラン以上に苦戦していそうに見える理由には少し足りないように思えます。

ザムザ自身が以下のように発言しており、ザムザが竜魔人バランよりも強いことは考えづらいためです。

  • 竜魔人は超魔生物の到達点
  • 超魔生物はザムザ自身をベースとして90%近くまで完成(100%ではない)

理由の一つとして考えられるのは、ザムザがバランよりもレベルが高いことです。

「ダイの大冒険」公式パーフェクトガイドブックによると、バラン戦とザムザ戦での各キャラのレベルは以下で、意外なことにザムザはバランよりも 2 レベル高いことになっています。

キャラ バラン戦 ザムザ戦
ダイ Lv.25 Lv.30
ポップ Lv.27 Lv.29
マァム Lv.19
チウ Lv.12
バラン Lv.45
ザムザ Lv.47

しかしたった 2 レベルの差であることや、ダイもバラン戦から 5 レベルも上がっていることも考えると、これだけだとザムザがバランより強く見える理由にはまだ足りないでしょう。

その他に考えられる理由は以下です。

  • バラン戦ではポップのメガンテによる怒りが
  • ザムザ戦ではダイがザムザの煽りに乗って力を使いすぎてしまった

面白いのは、2つ目の「煽って相手に力を使わせる」というのは、まさにバラン戦でクロコダインがやっていた「ギガブレイクでこい・・・!」と同じである点です。

クロコダインが使っていた作戦が、ザボエラの息子であるザムザの作戦と似ている。かつてロモス戦で卑劣な策略に乗ってしまったクロコダインとザボエラの因縁を思い出させます。

おわりに

第35話「決勝戦の異変」の感想をまとめます。

  • やけにコミカルかつかっこいいチウ vs ゴメス戦
  • 煽るザムザと怒るダイの激しさがより増していた
  • ザムザの異常な打たれ強さはレベルと環境も関係あり?

第36話は「超魔生物対チウ」です。チウはゴメス戦に続いての厳しそうな戦いとなりますが、がんばってもらいたいところです。

新アニメで描かれることが期待される、ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。