【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第79話「銀髪のヒム」の感想


【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第79話「銀髪のヒム」の感想

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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第79話「銀髪のヒム」を視聴しました。

ヒュンケルとヒムの熱い戦いのほか、ミストバーンのセリフに原作との決定的な違いも見られた回でした。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。

  • 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
  • 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。

今回も原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を絶対に見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第79話「銀髪のヒム」の感想

第79話「銀髪のヒム」の感想をまとめます。

  • 戦闘だけでなくヒュンケルとヒムの対話が素晴らしい
  • メイン場面のほかに気になるアニメオリジナル要素
  • 決着までは一瞬&マキシマムの声が合いすぎ

続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。

戦闘だけでなくヒュンケルとヒムの対話が素晴らしい

ヒュンケルとヒムの戦闘が素晴らしかったのは言うまでもありませんが、対話が素晴らしい回でした。

第70話「勝利か消滅か」でもポップとシグマの対話が描かれていましたが、ライバル同士が認め合って対話するのは、熱いものがあります。

ヒュンケルとヒムの意見が以下のように違っているのが、良いポイントでもあります。

  • ヒム:美しく散ってほしい
  • ヒュンケル:生きることへの執着

ここで興味深いのは、ヒュンケルも以前はヒムに近い考えを持っていたものの、生きることへ執着することに心境が変わっていた点です。

ヒュンケルの以前の考えは第18話「ヒュンケル対ハドラー」でのクロコダインとの会話における「いっそ死ねば罪を清算できたものを」というセリフがまさにそれです。

一方でヒュンケルの考えに影響を与えたと思われる言葉には、以下のようなものがありました。

  • クロコダインの「男の価値というのはどれだけ過去へのこだわりを捨てられるかで決まると思っている」
  • レオナの「過去にとらわれ歩みを止めたりすることを禁じます」

ヒムのセリフに「『「オレは最強なんだよ』って顔に書いて歩いているようなヤツ・・・!!」がありました。

ヒュンケルの物理的な「強さ」はもちろんのこと、精神的な「強さ」からくる余裕のようなものにも、ヒムは知らず知らずのうちに嫉妬していたのではないかと思います。

メイン場面のほかに気になるアニメオリジナル要素

メインのヒュンケル vs ヒム戦でダイたちとミストバーンのシーンがありましたが、かなり気になるアニメオリジナル要素がありました。

以下の 2 つです。

  • 白い宮庭(ホワイトガーデン)で水が出てくるところがドラゴンの形
  • ミストバーンが白い宮庭(ホワイトガーデン)が「最も美しい場所」と断言

1つ目はダイたちの現在地である白い宮廷(ホワイトガーデン)で、噴水とは別に水が出てくる(銭湯の湯口のような)ところが、ドラゴンの形になっていました。

原作を見返してみると噴水に隠れて形がクリアではありませんでしたが、アニメではハッキリとドラゴンの形です。

さらにミストバーンがホワイトガーデンを説明する「観光案内」で、原作とは決定的な違いが一つありました。以下のセリフです。

バーン様の間へと続く中央の塔”天魔の塔”へとつながる宮殿であり このバーンパレスにおいて 最も美しい場所なのだ

引用元:ダイの大冒険 第79話「銀髪のヒム」

このセリフ、原作だと「最も美しい場所の一つ」となっており、ほかにも美しい場所があることが示唆されていますが、アニメで「最も美しい場所」とミストバーンに断言されました。

バーンパレスをデザインしたのはもちろんバーンだと思われますが、そのバーンから連想するドラゴンといえばやはり「冥竜王ヴェルザー」です。

水が出てくるところのドラゴンが何をモチーフにしたものかは定かでありませんが、バーンパレスで一番の観光名所にドラゴンがデザインされているというのは、バーンからヴェルザーへの皮肉ともとれるメッセージを感じます。

決着までは一瞬&マキシマムの声が合いすぎ

ヒュンケルとヒムの勝負、決着までは一瞬でしたが、アニメならではの要素が盛りだくさんでした。

たとえば以下のような描写がアニメならではでした。

  • ヒムが拳に込めた戦気が金色(虹色)
  • ヒュンケルが拳に込めた戦気が虹色
  • ヒムに勝った後に腕が震える様子

原作ではヒムに勝った後、ヒュンケルの拳が震える様子が描かれていましたが、アニメでは腕の全体が震えていました。

オリハルコンを拳で殴ったあとの衝撃や、紙一重で勝てた感がひしひしと伝わってきました。

そして正々堂々の勝負の余韻に水を差すキング「マキシマム」の登場では、貫録とともにイヤらしさを感じる絶妙な声を聞くことができました。

エンディングのクレジットによるとマキシマム役は声優の玄田哲章さんでした。

有名どころのアニメだと幽☆遊☆白書の「戸愚呂〈弟〉」を演じられたこともあるベテラン声優さんで、次回のマキシマムの活躍(?)にもピッタリで期待が高まります。

おわりに

第79話「銀髪のヒム」の感想をまとめます。

  • 戦闘だけでなくヒュンケルとヒムの対話が素晴らしい
  • メイン場面のほかに気になるアニメオリジナル要素
  • 決着までは一瞬&マキシマムの声が合いすぎ

次の第80話は「チェックメイト」です。予告編ではマキシマムのオリハルコン戦士団が次々に爆発していく派手な展開が見られ、楽しみが止まりません。

ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。