【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第76話「正義の快進撃」の感想


【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第76話「正義の快進撃」の感想

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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第76話「正義の快進撃」を視聴しました。

前半はピクニックもあり和やかな雰囲気ながら、後半は意外なキャラがブチギレるシリアスな展開でした。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。

  • 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
  • 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。

今回も原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を絶対に見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第76話「正義の快進撃」の感想

第76話「正義の快進撃」の感想をまとめます。

  • ダイとアバンの「方法は一つではない」会話がとても深い
  • 美しいバーンパレスの内部&アバンの魔法の筒は特別製?
  • ミストバーンのザボエラへの激怒の裏にある感情

続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。

ダイとアバンの「方法は一つではない」会話がとても深い

前半パートでバーンパレスの門が開いた後のダイとアバンの会話がとても深いです。

とくにバランと砕いた門をもう一度突破する方法を考えていたダイの以下のセリフです。

今度はこの門を、おれ どうやって砕こうって、そればかり考えちゃってた・・・
でも開こうと思えば開かせる手段だって この世にはあったんだよね!!

引用元:ダイの大冒険 第76話「正義の快進撃」

ダイの大冒険ではキャラによって問題に対処するアプローチが違い、少し前の「ダイヤのナインのトラップ」への対処のときも以下のような違いがありました。

  • ポップ:ヒャダルコ&メドローア
  • ヒュンケル:グランドクルス
  • マァム:拳で殴る
  • アバン:破邪の秘法でのトラマナ

なにか問題にあたったとき正解が1つではないかもしれないというのは、頭ではわかっているつもりでもなかなか気づくのは難しいです。

1つのやり方でダメなときや 1人での想像力に限界があるときも、様々なバックグラウンドがある人が仲間にいれば突破できるということを、改めて気づかせてくれるシーンでした。

ところで「ダイ好きTV#67」で、ハドラー役の関智一さんがヒュンケルのことを「ひな壇ですごい上手な芸人さんみたいな感じ」と表現されていたのには笑いました。

もちろん私には思いつかないキャラへの印象ですが、ダイの大冒険へのこうした様々な感想が見られるのは、やはり面白いです。

美しいバーンパレスの内部&アバンの魔法の筒は特別製?

アニメ版で楽しみにしていたバーンパレスの内部がついに描かれました。

壁は白を基調としたうえで青い大理石のようなものも埋め込まれており、以下のようなところが細部まで凝っており美しいつくりこみでした。

  • 長い一本道
  • 金色の天井
  • 広場の噴水と長い階段

とくにピクニック中のアバンたちの会話シーンで、後ろの噴水からずっと水が流れている描写には強いこだわりを感じました。

アバンを別の角度から映して噴水は音だけにすることもできたと思うのですが、美しいバーンパレスを引き立たせる手間がかかった作画に脱帽です。

なおアバンが弁当やレジャーシートをどうやって持ってきたのか謎でしたが、アニメでは魔法の筒を取り出す様子が描かれていました。

一方で原作の1巻およびアニメ1話によると、魔法の筒は「生き物を1体だけ封じ込める」という特徴があります。

ピクニックセットが魔法の筒から出てくる様子は描かれていませんでしたが、もしかしたらアバンが持っていた魔法の筒は、モンスター以外も入れることができる改造版なのかもしれません。

ミストバーンのザボエラへの激怒の裏にある感情

ザボエラがミストバーンを利用しようとした際に、ミストバーンが怒るときの口調が予想以上に力がこもったものでした。

ミストバーンがザボエラに激怒する以下の名セリフのときです。

たまには、自分の手足を動かせっ!!

引用元:ダイの大冒険 第76話「正義の快進撃」

原作では「・・・たまには自分の手足を動かせ・・・!」という、威圧するような雰囲気でしたが、アニメでは大きな声でブチギレるような口調でした。

あの冷静なミストバーンがここまで感情を表に出すのはかなり意外で、いい意味で度肝を抜かれました。

ところでこのミストバーンの「自分の手足」というセリフ、原作を最後まで見た後だと以下の点から深い意味を持つと思います。

  • ミストには「自分で鍛えることができる手足」がない
  • 普段はバーンの本体にまとわりつき保護しつつ戦っている

ミストバーンからすれば、自由に動かせる自分の体を持ちつつ他人に戦わせるザボエラには、2重に腹が立って激怒してもおかしくはありませんね。

これだけ言われた後も、自分の手足は汚さない「超魔ゾンビ」という方法を取るザボエラも、皮肉ながら信念を貫く意味では徹底していると感じます。

なお前回の第75話「破邪の秘法」で、珍しくミストバーンもまたバーンから「たわけ!」と強い口調でお叱りを受けるシーンがありました。

ミストバーンのザボエラへの当たりが強かったのは、八つ当たりも含んでいたからなのでは・・と想像するのも面白いです。

おわりに

第76話「正義の快進撃」の感想をまとめます。

  • ダイとアバンの「方法は一つではない」会話がとても深い
  • 美しいバーンパレスの内部&アバンの魔法の筒は特別製?
  • ミストバーンのザボエラへの激怒の裏にある感情

次の第77話は「もうひとりの勇者」です。予告編でのノヴァの変わり果てた姿が衝撃でしたが、超魔ゾンビのザボエラとの戦いが楽しみです。

ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。