高い腕時計を手放した・売却した3つの理由【10万円の損切り】

高い腕時計を手放した・売却した3つの理由【10万円の損切り】

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「これは一生ものだ・・!大事に使うぞ!」

こんな思いで約 20万円で買った「ザ・シチズン」というブランドの腕時計を手放しました。

もちろんこの価格は人によっては高級とは言えない部類に入ると思いますが、当時はかなり悩んで買った思い入れのある腕時計です。

この記事では高い腕時計を手放すに至った3つの理由を解説します。

手放した高い腕時計と、売却した3つの理由

手放した腕時計は 2016年に買ったザ・シチズンの「AQ1010-03A」という腕時計です。以下は最後に撮った写真ですが、今見てもカッコいいと思います。

ザ・シチズンの「AQ1010-03A」 最後

シンプルなデザインで使いやすく、10年の保証や定期点検が付いていてアフターサポートも優れていました。機能や見た目には全く不満はなく、最後まで大事にしていました。

そんな高い腕時計を手放したのは、以下の理由からです。

  • 理由1:1年以上まったく使わなかったため
  • 理由2:高い腕時計を付けることによる相対的な満足感の低下
  • 理由3:理由3:安いもののほうが気軽に使える

購入した時は約 20 万円、売却した価格は約 9 万円だったため、結果としてはトータルで10万円ほどの出費となりました。

そんな手痛い出費をした上で手放した理由を詳しく解説します。

理由1:1年以上まったく使わなかったため

1つ目の理由は1年以上、腕時計をまったく使わなかったためです。

新型コロナウイルスの影響で外出の機会が減ったことも関係していますが、そもそも外出するときに腕時計を付ける習慣がほとんど無くなっていました。

コロナが始まる前だった 2019年ごろでも、腕時計を付けていたのは冠婚葬祭のときぐらいでした。

筆者は「2020年に捨ててよかったもの」という記事にも書いたとおりモノをあまり増やさないように心がけており、モノを捨てるか売却するルールとして、おおまかに以下を定めています。

  • 1年以上使わなかったもの
  • 買い物で失敗したもの(サイズミス等)
  • 役目を果たしたもの

高かったザ・シチズンの腕時計も「1年以上使わなかった」に当てはまり、売却するときに電池が切れていることに気づいたほどです。

「コロナが収まったら外出する機会が増えるかも・・?」とも考えましたが、出かけるときに腕時計を付けるという習慣がなくなってしまったため、コロナ後であっても使わないだろうと判断しました。

理由2:高い腕時計を付けることによる相対的な満足感の低下

2つ目の理由は、高い腕時計を付けることによる相対的な満足感の低下です。

ザ・シチズンの腕時計は気づかれないのでこんな方にはおすすめしませんという記事に書いたとおり、ロレックスなどの腕時計と違ってザ・シチズンの腕時計を付けていることはほぼ気づかれず、ステータスにもなりません。

一方で高い腕時計を付けることで、内心では「自分はちょっといい腕時計を付けているんだぞ」という自信や満足感を得られていたことも事実です。

とくに腕時計を買った当初は、会社に行くとき腕時計を付けるのが毎日嬉しかったことを覚えています。

しかし 2016年に転職してから数年経ち、優秀なチームメイトと働くことや仕事でそこそこ結果を出すことでも、自信や充足感を得られるようになってきました。

身に着けるモノ以外から満足感を得ることで、高い腕時計を付けることに対しての満足感が相対的に薄れていったように思います。

またモノを買ったときは最初のうちが最も満足感が高くなりやすく、次第に満足感が薄れていくと言われる法則があります。「限界効用逓減(げんかいこうようていげん)」と呼ばれるものです。

京都大学の准教授の児玉聡氏のウェブサイトに、「限界効用逓減」の説明があります。

「限界効用」とは、 これらの例における最後にもらう一万円や最後に食べるタコ焼きのような、 最後の一単位によって 得られる効用(満足度)のこと。 だから、限界効用が逓減するというのは、 物をもらったり使ったりしたときに得られる満足度の増加は、 その量が増えていくにつれてゆるやかなものになる、ということ。

引用元:MARGINAL

買った当初は嬉しくてたまらないものの 1 年もすれば普通になってしまうというのは、時計だけでなくほかのアイテムでもありがちですね。

高い腕時計を付けることによる満足感は低下しましたが、自信をくれるという役目を果たしてくれたのだと考えています。

理由3:安いもののほうが気軽に使える

Casio MQ24

3つ目の理由は、安いものを気軽に使うスタイルが合っているためです。

高かったザ・シチズンの腕時計も、以下のようなシーンでは 1 回も使いませんでした。

  • バーベキューなど野外でのイベント
  • 海外旅行

これは汚したくない・盗まれたくないというのが理由です。

逆にこんなシーンで活躍したのは 2015年ごろに買った 1,000円ほどのチープカシオで、電池を交換しつつ今でも現役です。

「手首を見れば時間がわかる」という時計としての機能では、正直なところ 1,000円の時計でも20万円の時計でも差がありません。

もちろん厳密には精度が違いますが、たとえ 1,000円の時計でも時間がズレたのは電池が無くなったときだけでした。

筆者は脱オタクファッションに目覚めた当時、Tシャツなどの服も 10,000円ぐらいする高いものを買ったことがありますが、今はほとんどユニクロか廉価なブランドのものを愛用しています。

結局のところ腕時計も、高価なものを普段使いするというのはスタイルに合っていなかったようです。

もう腕時計を買う予定は当面ありませんが、もし買うとしても安めの腕時計かスマートウォッチを選択するだろうと思います。

おわりに

高い腕時計を手放した理由をもう一度まとめます。

  • 理由1:1年以上まったく使わなかったため
  • 理由2:高い腕時計を付けることによる相対的な満足感の低下
  • 理由3:理由3:安いもののほうが気軽に使える

買った値段と売った値段の差を考えると手痛い出費でしたが、これらは一回高い腕時計を使ってみないと分からなかったのも事実です。

ザ・シチズンそのものは良い時計で、思い出にもなりました。なにか一つでもあなたの参考になれば幸いです。