学生時代に情報処理技術者試験が難しく思える2つの理由

情報処理技術者試験

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今年も情報処理技術者試験の時期が近づいてきました。今でこそ複数の試験区分に合格経験のある私ですが、就職する前の学生時代は情報処理技術者試験の勉強を途中で挫折するほど苦手意識があったことを覚えています。

IT業界に就職後7年が経過しようとしている今、学生時代に情報処理技術者試験の勉強が捗らなかった理由がわかってきたのでメモします。

学生時代に情報処理技術者試験が難しく思える理由

あくまで私の経験談ですが、以下の理由によるものだと思います。

1.書籍中心の学習になりがちのため

私が学生だった当時はITパスポート試験の区分ができる前だったため、情報処理技術者試験の入門試験区分といえば初級システムアドミニストレータか基本情報技術者試験でした。

現在はもちろん、当時も情報処理技術者試験の参考書はそこそこ充実していた記憶があります。そこで試験の学習や対策方法で王道となるのは、まず参考書を購入して試験範囲の各分野における解説テキストを読み込み、次に過去問を解くというパターンです。

もちろんこの学習パターンはどの試験区分でも王道となりますが、書籍や過去問からの学習だけでは言葉の意味などをおおまかに把握することはできるものの、暗記に近い形での理解になりがちです。

例として基本情報技術者試験では「ストアドプロシージャ」の意味を選択するような問題が出ることがありますが、当時は暗記に近い形で覚えていたため、それが何をするものなのかは参考書のテキストに書いてあること以上のことは全く分かっていませんでした。

「ストアドプロシージャ」の意味自体はMicrosoftのSQL Serverなどで実際に使用したことがあれば、試験の選択問題で不正解となることはまずありえないものです。

実際に使ったことがあるのと、書籍からのインプットだけで勉強しているのでは理解度に大きく隔たりがあるため、理解度が低く試験問題が難しい印象を持ってしまうのだと思います。

2.絶対的に経験が足りないため

私は理系の情報系学部卒のため、大学の授業では情報処理に関する講義をそれなりに多くとっていました。前述のように書籍での学習もしてはいましたが、結局は学生時代は試験に応募することもなく、途中で試験勉強を挫折してしまいました。

しかし大学卒業後にSIerに就職し、システムの運用保守や開発をする部署で経験を積むことをスタートしてからは毎日様々なシステムに触れ、トラブルに対応することも多くありました。日々の運用保守や開発で様々なツールを実際に使うことや、トラブル対応の際に必死に対応策を考えることは、情報処理技術者試験の学習の観点で非常にプラスになったと実感しています。

実際に社会人一年目の秋に、たまたま当時の仕事に関係する問題が多く出題され運が良かったこともありますが、基本情報技術者試験に一発合格することができました。

IPAが公開している統計資料でも基本情報技術者試験の合格者平均年齢は20代中盤となっていることから、学生よりも就職後数年経過した社会人のほうが試験に合格しやすいことが推測できます。

情報処理技術者試験 平均年齢

おわりに

私の経験談を書きましたが、昨今では自分でサービスを開発・運用したりインターン等で経験を積むことも可能であるため、実務経験がなくても十分に情報処理技術者試験に合格することは可能だと思います。実際に私の知り合いには学生時代に高度情報試験に合格した猛者もいます。

本エントリが少しでも現在学生で試験のモチベーションが上がらない方の参考になれば幸いです。

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