H26春期プロジェクトマネージャ午前Ⅱ試験で過去問から再利用された問題の割合

情報処理技術者試験

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今年も4/21(日)に情報処理技術者試験が開催されました。私はプロジェクトマネージャ試験をほぼ勉強無しで受験したのですが、午前Ⅱの自己採点をしたところ合格点に達しておらず既に不合格が決定してしまいました。

さすがに午前で落ちたのは悔しかったので、H26春期プロジェクトマネージャ午前Ⅱ試験で、過去問から使いまわされていた問題の割合を調べてみました。

H26春期 プロジェクトマネージャ試験の概要

マークシート式の四択問題で、40分で全25問を回答します。合格基準は60%以上なので、15/25以上を正解する必要があります。11問以上ミスるとアウトです。

問題と解答はIPAの公式サイトで公開されています。
参考:平成26年度 過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評)

過去問から使いまわされていた問題

平成21年度~平成25年度の過去問に同じ問題があるか調べました。問題文と選択肢の並びが同じものを「同じ問題」と定義しています。

プロジェクトマネージャだけでなく他の区分の試験の過去問も調査対象です。

問1

情報システムの企画、開発、運用、保守作業にかかわる国際標準の一つであるSPA(Software Process Assesment)の説明として、適切なものはどれか。

平成22年 春期 プロジェクトマネージャ 午前II 問9の使いまわしです。
(正答以外の選択肢の文言が若干異なります)

参考:平成22年度春期試験 問題冊子・配点割合・解答例・採点講評

問3

PMBOKにおいて、プロジェクト憲章は、どの知識エリアのどのプロセス群で作成するか。

平成23年 特別試験 プロジェクトマネージャ 午前II 問2の使いまわしです。
(問題文・選択肢が一言一句すべて過去問と同じ)

参考:平成23年度特別試験 問題冊子・解答例・採点講評・配点割合

問5

PMBOMでの定義におけるプロジェクトとステークホルダの関係のうち、適切なものはどれか。

平成24年 春期 プロジェクトマネージャ 午前II 問2の使いまわしです。
(問題文・選択肢が一言一句すべて過去問と同じ)

参考:平成24年度春期 問題冊子・解答例・採点講評・配点割合

問9

プロジェクトのスケジュールを管理する“クリティカルチェーン法”の特徴はどれか。

平成23年 秋期 ITサービスマネージャ 午前II 問16の使いまわしです。
(問題文・選択肢が一言一句すべて過去問と同じ)

参考:平成23年度秋期試験 問題冊子・解答例・採点講評・配点割合

別区分の試験の過去問からの使いまわしもあるんですね。

問11

あるソフトウェア会社の社員は週40時間働く。この会社が、開発工数440人時のプログラム開発を引き受けた。開発コストを次の条件で見積もるとき、10人のチームで開発する場合のコストは、1人で開発する場合のコストの約何倍になるか。

[条件]
(1)10人のチームでは、コミュニケーションをとるための工数が余分に発生する。
(2)コミュニケーションはチームのメンバが総当たりでとり、その工数は2人1組の組合せごとに週当たり4人時(1人当たり2時間)である。
(3)社員の週当たりのコストは社員間で差がない。
(4)(1)~(3)以外の条件は無視できる。

平成24年 春期 プロジェクトマネージャ 午前II 問6の使いまわしです。
(問題文・選択肢が一言一句すべて過去問と同じ)

参考:平成24年度春期 問題冊子・解答例・採点講評・配点割合

問12

リスクマネジメントにおけるEMV(期待金額評価)の算出方法はどれか。

平成21年 春期 プロジェクトマネージャ 午前II 問8の使いまわしです。
(問題文・選択肢が一言一句すべて過去問と同じ)

参考:平成21年度春期試験 問題冊子・解答例・採点講評・配点割合

問13

PMBOKのリスクマネジメントにおけるリスク対応戦略の適用に関する記述のうち、適切なものはどれか。

平成23年 特別試験 プロジェクトマネージャ 午前II 問14の使いまわしです。
(問題文・選択肢が一言一句すべて過去問と同じ)

参考:平成23年度特別試験 問題冊子・解答例・採点講評・配点割合

問14

COCOMOにはシステム開発の工数を見積もる式の一つに
 MM = 3.0×(KDSI)1.12
がある。
開発規模(KDSI)と開発生産性(KDSI/MM)の関係を表したグラフはどれか。
ここで、MMは開発工数(人月)、KDSIは開発規模(注釈を除いたソースコードの行数、単位はk行)である。

平成22年 春期 プロジェクトマネージャ 午前II 問2の使いまわしです。
(問題文・選択肢が一言一句すべて過去問と同じ)

参考:平成22年度春期試験 問題冊子・配点割合・解答例・採点講評

問15

プロジェクトの状況を把握するために使用するパレート図の用途として、適切なものはどれか。

平成23年 特別試験 応用情報技術者 午前 問53の使いまわしです。
(問題文が若干異なるが選択肢は一言一句すべて同じ)

参考:平成23年度特別試験 問題冊子・解答例・採点講評・配点割合

問17

XP(Extreme Programing)のプラクティスの一つに取り入れられているものはどれか。

平成22年 秋期 応用情報技術者 午前 問47の使いまわしです。
(問題文・選択肢が一言一句すべて過去問と同じ)

参考:平成22年度秋期試験 問題冊子・配点割合・解答例・採点講評

問20

システムの改善に向けて提出された4案について、評価項目を設定して採点した結果を、採点結果表に示す。効果及びリスクについては5段階評価とし、それぞれの評価項目の重要性に応じて、重み付け表に示すとおりの重み付けを行った上で次の式で総合評価点を出したとき、総合評価点が最も高い改善案はどれか。

平成21年 秋期 ITサービスマネージャ 午前II 問3の使いまわしです。
(問題文が若干異なるが選択肢は一言一句すべて同じ)

参考:平成21年度秋期試験 問題冊子・配点割合・解答例・採点講評

問23

コンティンジェンシープランにおける留意点はどれか。

平成21年 秋期 情報セキュリティスペシャリスト 午前II 問4の使いまわしです。
(問題文・選択肢が一言一句すべて過去問と同じ)

参考:平成21年度秋期試験 問題冊子・配点割合・解答例・採点講評

問24

メールサーバ(SMTPサーバ)の不正利用を防止するために行う設定はどれか。

平成21年 春期 情報セキュリティスペシャリスト 午前II 問11の使いまわしです。
(問題文・選択肢が一言一句すべて過去問と同じ)

参考:平成21年度春期試験 問題冊子・配点割合・解答例・採点講評

過去問から使いまわされた問題の割合

52%(25問中13問)が過去問からの使いまわし問題(選択肢の並びまで同じ)でした。

そのうちの7問がプロジェクトマネージャから、6問は他の試験区分からの問題です。

まとめ

過去問を数年分演習していると感覚的にどこかで見たことがある問題があるのが分かりますが、実に半分以上の問題が過去問から使いまわしされているのには驚きました。

知識を付けた上で回答できるのが一番ですが、安定して午前Ⅱ試験を突破するためにはやはり過去問演習が重要だということがわかります。今回は復習のために調査しましたが、こういう勉強法も面白いと思いました。