【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第94話「絆にかけて」の感想

【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第94話「絆にかけて」の感想

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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第94話「絆にかけて」を視聴しました。

サブタイトルどおり仲間との連携が熱く、ゲーム名にもなった「魂の絆」が回収された回でもありました。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。

  • 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
  • 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。

今回も原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を絶対に見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第94話「絆にかけて」の感想

第94話「絆にかけて」の感想をまとめます。

  • ポップとヒムのセリフに熱い改変が
  • 切れ者かつ奥義のくらい役ポップがカッコよすぎる
  • ダイはポップのシャハルの鏡のことを知っていたか、純粋な信頼か?

続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。

ポップとヒムのセリフに熱い改変が

アニメそのものの展開も絆をテーマにした熱いものでしたが、ポップとヒムのセリフにも熱い変更点がありました。

まずポップのセリフで原作から変更が加えられていたのは以下のものです。

10人同時にかかったって 正攻法じゃ あの天地魔闘の構えはやぶれやしねぇ!!

引用元:ダイの大冒険 第94話「絆にかけて」

ほぼ原作と同じではあるものの、「正攻法じゃ あの」という部分はアニメオリジナルです。

「正攻法では」という表現が追加されることによって、「突破する方法が無いわけではない」ことが強調されているように感じました。

さすがはアバン自身にそれ以上の「切れ者」と言わせただけのことはある、ポップの頭の回転・クールさです。

またヒムの追加セリフで熱かったのは、目が見えないラーハルトの「バーンはどっちだっ」への以下の返事です。

バーンならこっちだ 来いっ!

引用元:ダイの大冒険 第94話「絆にかけて」

アニメで新たに追加されていたこのセリフ、短い付き合いでありながら既に信頼できる仲間になったヒムとラーハルトの粋な関係性を表すものでした。

続くヒムがカラミティウォールを引き裂くシーンも、気合でこじ開ける迫力がビリビリ伝わってきて熱かったです。

切れ者かつ奥義のくらい役ポップがカッコよすぎる

アバンに自分以上の切れ者と言わせたポップの以下の流れがカッコよすぎました。

  • 天地魔闘の構えを実際に 2 回見る
  • 天地魔闘の構えを使わせるためバーンを挑発
  • 3 回目の天地魔闘の構えは自分で食らう

まず 1 つ目にすごいのは、非情に徹して自分の目で以下の 2 回天地魔闘の構えを実際に見たことです。

  • 1回目:アバン・ヒム・ラーハルト
  • 2回目:ヒム・ラーハルト(+メドローア)

バーンの奥義を一度食らったダイからどんな技なのか聞くこともできたはずですが、自分の目で見ていなかったらバーンのスキのタイミングを見極めることはできなかったと思われます。

また 2 つ目のバーンへの挑発は、アニメでのポップのお調子者の感じが出ており、おちょくるような口調がバーンに効いているように感じました。

そして最大にカッコいいのは 3 つ目の「天地魔闘の構えを自分で食らう」です。

ポップが攻撃する前にはバーンによる以下の予言があり、もちろんポップもこれらを想定していたはずです。

  • フェニックスウイングで呪文をはじく
  • カラミティエンドで武器を砕く
  • カイザーフェニックス + 跳ね返した呪文の反撃

一方でバーンの予言はブラフの可能性も捨てきれず、このとおりに反撃してくれる保証はどこにもありません。

例えばカラミティエンドで武器を砕かず、ポップを直接攻撃してきていたらかなりアウトに近かったはずです。

またシャハルの鏡でカイザーフェニックスを跳ね返せるかも、やったことがないため確証が持てるものではありません。

冒険の初期ではクロコダイン戦で逃げてしまったポップが、何一つ確証がない中で大魔王バーンの奥義の食らい役になる。熱い展開にアニメで改めてウルッと来てしまいました。

ダイはポップのシャハルの鏡のことを知っていたか、純粋な信頼か?

アニメで改めて見て、ダイはポップの切り札であるシャハルの鏡のことを知っていたのか、そうではなく純粋な信頼によるものだったのかが気になりました。

個人的には、もちろんダイはシャハルの鏡のことは知らず、ポップへの純粋な信頼があったと思います。

これは以下の理由からです。

  • もしダイが知っていたら、バーンに感づかれていた可能性がある
  • ダイの魂の力「純真」

もしポップがダイに小声でシャハルの鏡のことを伝えていた場合、ダイの顔にも何も知らない場合とは違う表情が出てしまっていたかもしれません。

ダイにギガストラッシュを打つ体力がないことを見抜くなど、バーンは相手を観察する点でもかなり優れていることがわかります。

もしダイがシャハルの鏡の作戦を知っていたとすると、以下のような負け展開がありえてしまったかもしれません。

  • わずかな表情の違いがバーンの警戒を招く
  • バーンが天地魔闘の構えに乗ってこない

またダイの魂の力である「純真」や最初から一緒に旅をしてきた親友という関係からも、作戦に何の根拠がない中でもポップが言ったことを信頼するのは自然な流れだと思います。

ダイ好きTV#85」で、ダイ役の種崎敦美さんもこのシーンの演技について以下のように仰っていました。

ポップを信頼してるなんてもう当たり前のことですって思っているからこそ、絶対仰々しくは言いたくないなって思った

引用元:ダイ好きTV#85

やはりダイとポップ、そして瞳になってしまった仲間たちからも感じる「言わずとも伝わっている感」は熱いものがありました。

おわりに

第94話「絆にかけて」の感想をまとめます。

  • ポップとヒムのセリフに熱い改変が
  • 切れ者かつ奥義のくらい役ポップがカッコよすぎる
  • ダイはポップのシャハルの鏡のことを知っていたか、純粋な信頼か?

次の第95話は「最大最後の逆転」です。予告編でアバンストラッシュをかまえるダイの目にただならない気迫を感じ、期待が高まります。

ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。