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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。
前回に続き、2020年版ダイの大冒険のアニメの第73話「炎の中の希望」を視聴しました。
前回の第72話から1か月ぶりの待ちに待った放送の再開かつ、間違いなく神回でした。
原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で以下のスタンスで感想を書きます。
- 原作や1991年版のアニメとネガティブな比較はしない
- 監督・声優さん・作曲家さんなど制作陣をリスペクト
注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。
原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。
2020年版アニメ「ダイの大冒険」第73話「炎の中の希望」の感想
第73話「炎の中の希望」の感想をまとめます。
- ハドラーがダイヤの9の炎を抑えるシーンの2つのエモさ
- ポップとハドラーの会話、ハドラーの祈りからの展開が素晴らしい
- いつもと違うアニメの構成でドキッとした
続いて、感想をそれぞれ詳しく書いていきます。
ハドラーがダイヤの9の炎を抑えるシーンの2つのエモさ
すべてのコマが名シーンだった第73話ですが、とくにグッときた点が2つありました。
1つ目はメドローアを作ろうとするポップを助けるため、ハドラーがダイヤの9の炎を抑えるために立ち上がったときのダイとポップの以下のセリフです。
ダイ「ハドラーがっ・・・」
ポップ「魔法力でっ・・・」引用元:ダイの大冒険 第73話「炎の中の希望」
このセリフは原作ではダイのみのセリフで、ポップが魔法力に触れる描写はありません。
アニメではこの「魔法力」という表現をポップが使うことで、ダイヤの9の炎が魔法力でないと対抗できないことがより強調されていると感じました。
そして2つ目かつなにより凄いのは、ハドラーが超魔生物から元の姿に戻れないという選択をしていなかったら、このシーンでダイとポップは助からなかっただろうという点です。
ご存じのとおり、超魔生物から元の姿に戻る機能を持っていたザムザには、呪文が使えなくなるという欠点がありました。
一方でハドラーが選んだのは「元の姿に戻れない代わりに超魔生物になっても呪文を使える」という、覚悟を決めた後戻りのできない道です。
レオナのヒャド系呪文ではダイヤの9の炎には全く歯が立たず、ポップの魔法力のほうが断然上であることは第72話で語られました。
この描写が「炎を抑えることができるハドラーの魔法力もまたポップと同じくらい強力」で、敵だったハドラーが一瞬ではあるものの味方・仲間になった心強さを感じました。
そしてアニメ73話の感想として外せないのは、やはりハドラーの最期までの展開です。
ポップとハドラーの会話、ハドラーの祈りからの展開が素晴らしい
ハドラーを助けようとして脱出し損ねたポップとハドラーの会話、アニメで声が入ることによって最高のシーンに昇華されていました。
もはやすべてが名セリフですが、とくに感動したセリフは 2 つです。
1つ目はハドラーを助けようとしたポップに対しての、ハドラーの以下のセリフです。
ポップ・・・おまえという奴は・・・オレなどのために・・・その生命をっ・・・!!・・・・・・許せっ!!!
引用元:ダイの大冒険 第73話「炎の中の希望」
とくに「許せっ!!!」の部分は超魔生物であるハドラーの見た目からは想像もできないぐらい、申し訳なさと悔しさが絞り出したような声でした。
また「ダイ好きTV#64」でアバン役の櫻井孝宏さんも語られていましたが、ハドラーがポップに対等に接している点も熱さを感じました。
これまでの戦い(おもにバルジ塔)でハドラーがポップを呼ぶときに使っていたのは以下のようなものです。
- 魔法使いのガキ
- ひ弱な弟子
- ハナたれ小僧
散々かつ、名前すら認識していたかも怪しいです(笑)。しかし第73話ではハドラーがポップを「素晴らしい男」と表現し、尊敬すら感じさせました。
2つ目に感動したのは、やはりハドラーが神に祈るシーンです。
「魔族のオレがはじめて祈る」以降はすべて名セリフですが、アニメで最も驚いたのは以下のセリフです。
・・・神よッ!!!!
引用元:ダイの大冒険 第73話「炎の中の希望」
原作ではハドラーの心の中だけのセリフだったものが、アニメではハドラーがセリフを叫ぶ演出となっていました。
ハドラー役を演じられている関智一さんが、「ダイ好きTV#64」でアバンの使徒に対して以下のように語られていたのも印象的でした。
- 輝きに満ちたあなたたちがまぶしく見えちゃったと思うんだよね
- 本当はこういう感じで生きたかったみたいな瞬間がきっとあった
関さんのこれらのセリフからも、ハドラーがポップのいう「最後の瞬間まぎれもない仲間」だったことを感じました。
いつもと違うアニメの構成でドキッとした
73話はいつもと違うアニメの構成になっており、制作陣の半端ではない気合を感じました。
まず前半パートが終わった後のCMに入る前のアイキャッチがなく、ダイの大冒険のロゴが出るのみでした。
CM明けの後半パートに入るときも同様で、「これはいつもと明らかに違うことが起こる」ことを表しているようでした。
極めつけはアバンが登場してハドラーがキルバーンの邪魔を阻止したあとからの展開です。
エンディングテーマが流れず、制作のクレジットが流れつつ以下のシーンが描かれるという素晴らしい演出でした。
- ハドラーがアバンに冷徹になるよう忠告する
- ハドラーがアバンの腕の中で灰になっていく
- ポップがハドラーを仲間だったと
ちょっと最終回のようだったのでドキッとしましたが、次回の第74話の予告も流れたため一安心です。
ところで前半パートと後半パートの間のCM、テレビ東京ではBIGBOSS(新庄監督)が出演するデュエルマスターズのCMが流れました。
前半パートのシリアスさからの展開だったので、BIGBOSSのキラキラ感とのギャップで感情が追いつかなかったのは私だけでしょうか(笑)。
おわりに
第73話「炎の中の希望」の感想をまとめます。
- ハドラーがダイヤの9の炎を抑えるシーンの2つのエモさ
- ポップとハドラーの会話、ハドラーの祈りからの展開が素晴らしい
- いつもと違うアニメの構成でドキッとした
アニメ化されたことを改めて感謝したくなるほどの、声優さんやアニメーションに気持ちがこもった回でした。
次の第74話は「大勇者の復活」です。予告編で見るアバンの使徒の表情で既に泣きそうですが、とくにヒュンケルの表情が楽しみです。
ダイの大冒険で押さえておきたい感動シーンは以下の記事にまとめています。