2021年に30代ITエンジニアが読んでよかった本7冊


2021年に30代ITエンジニアが読んでよかった本7冊

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2021年は約 70 冊の本を読みました。(買ったもの・Kindle Unlimitedで借りたもの合計)

とくに運動と睡眠に関する本は読んだあとに生活に取り入れ、効果を感じているものが多いです。

そんな 2021年に読んだ本の中から、とくによかった7冊をご紹介します。

一流の頭脳

「脳の働きを強化する方法」を解説した本です。結論としては「運動」で、なぜ運動が良いのかが1冊にわたって科学的な根拠とともに解説されています。

サプリや脳トレのゲームに効果がないとされる研究や、それなのになぜ広まっているのかといった話も載っており、人間の暗い部分も感じずにはいられません。

私はこの本を読む前も土日は近所の公園を散歩していましたが、読後は平日も夕方に家の近くを散歩するようになりました。

運動のコスパのよさを知り、文字どおり一歩を踏み出すモチベーションを高めてくれる本です。

アンダース・ハンセン (著), 御舩 由美子 (翻訳)

睡眠こそ最強の解決策である

タイトルのとおり、1冊にわたって睡眠の重要性を説いている本です。

ノンレム睡眠で情報を整理し、レム睡眠で情報を統合するといった睡眠ステージごとの役割の違いが学べることも重要でしたが、最も衝撃を受けたのは睡眠時間を2時間でも削ったときの以下のような影響です。

8時間が6時間に減るのだから、単純計算では答えは25%だ。しかし、実際は必ずしもそうではない。ほとんどのレム睡眠は睡眠の後半に行われるので、睡眠時間が少ない状態で起きると、レム睡眠の60~90%を失うことになる。

引用元:マシュー・ウォーカー. 睡眠こそ最強の解決策である (Kindle の位置No.820-822). SBクリエイティブ株式会社. Kindle 版.

この本を読んで 7~ 8 時間は必ず睡眠をとるようにしています。またOura Ringという睡眠トラッカー用の指輪を導入し、睡眠のステージと睡眠時間を記録しています。

Oura Ringアプリでの睡眠スコア

実際に睡眠の記録を取ってみると、本に出てくるようなヒプノグラム(睡眠図)とほぼ同じサイクルが起こっていることがわかります。

Amazonのページには本から抜粋された「健やかな眠りのための12のアドバイス」が載っています。本を読んでいる時間がない方はこれだけでも見ておく価値があります。

News Diet

ニュースを見ることがなぜ重要なことから目を逸らさせ、私たちの意思決定にも悪い影響を及ぼすかが説かれた本です。

まるでニュースが親の仇であるかのように書かれており少し偏っている感は否めませんが、書かれていることは的を射ています。

書評記事にも書きましたが、私はこの本を読んでからスマホのニュースアプリを消し、テレビのニュースも見るのをやめ、代わりに本を読む時間が増えました。

ニュースで取り上げられる話題にセンセーショナルな話題が多い理由や、なぜ専門性がない芸能人がキャスターやコメンテーターを務めていることが多いのか考えるきっかけになる本です。

ロルフ・ドベリ (著), 安原 実津 (翻訳)

僕らはそれに抵抗できない

ドラッグやギャンブルだけでなく、SNSなど依存性のもの全般がやめられなくなる仕組みなどが解説された本です。

私は大学のときににネトゲにハマって留年したことがありますが、この本でも World of Warcraft というゲームから抜け出せなったアメリカの青年の例が紹介されていました。

この本を読んでからスマホの Facebook アプリを消したり、リモート勤務中はスマホを視界に入らないところに置くなど、意志の力に頼らずに気を散らさない方法をとるようになりました。

スマホ中毒に関する本として今年は「スマホ脳」や「デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方」も読みました。「僕らはそれに抵抗できない」と併せて読むと理解が深まりました。

SINGLE TASK 一点集中術――「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる

成果を上げるにはマルチタスクをやめようという内容の本です。

実は私はこの本を読むまでマルチタスクが得意派だと思っていましたが、単にタスクを切り替えているにすぎず逆に効率が悪い方法であることを知りました。

この本を読んでからは一つのタスクに集中するため、スマホのプッシュ通知を切るだけでなく、仕事中にチャットツールの音もミュートにするようにしています。

エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する

誤解を恐れずに言えば「いかにラクをして成果を上げるか」の考え方や方法を説いた本です。

ITエンジニアの筆者は自動化でどうにかラクできないかというのは常に考えていますが、そもそも目的から考えて不要なものは削る等の考え方も参考になりました。

最初から完璧なものを作らずにまずは完成させて改良を加えていくという、他で聞いたことがあるような方法も載っています。

しかし実は失敗することがエフォートレスにつながるという考えは、心強いものがあります。

LIFE SHIFT 2 ― 100年時代の行動戦略

サブタイトルのとおり、これまでとは異なるこれからの時代を生きるための行動戦略が説かれた本です。

結論としては生涯にわたって学び続け、変化に適応しうる準備を常に行っておくのが最も重要と感じました。

テクノロジーの進歩によって無くなる仕事が増えるものの、新たに生まれる仕事もあるだろうという、不安だけでなく希望も持てる内容です。

なお病気の予防にテクノロジーの進歩が期待されるものの、適切なエクササイズが最善の方法であり続けるだろうという、運動の大切さはこの本でも語られていました。

おわりに

あなたの生活や仕事にも役立つ本が一つでもあれば嬉しいです。

とくに「一流の頭脳」と「睡眠こそ最強の解決策である」は、10年後に「読んでおいてよかった」と思えそうな内容でした。

アンダース・ハンセン (著), 御舩 由美子 (翻訳)