サポートエンジニアに資格は必要?あるといい資格とあわせて解説します

サポートエンジニアに資格は必要?

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サポートエンジニアって資格は必要なの?

キャリアにサポートエンジニアを考えている場合、こう思われることもあると思います。

この記事では現役サポートエンジニアで資格マニアの筆者が、こんな疑問にお答えします。

サポートエンジニアに資格は必要なのか?

結論から言ってしまえばサポートエンジニアに資格は必要ではありません。

サポートエンジニアには「この資格がないとできない」というような制限はないためです。

これはシステムエンジニアやソフトウェア開発エンジニアなど、ほかの IT 系の職種と同じです。

ただサポートエンジニアとして持っておきたい知識は存在します。

サポートエンジニアとして資格試験を受ける場合には、以下のような知識があるかを確認し、もし知らないものがあれば学習するというスタンスがおすすめです。

  • IT 関連の一般的な知識(ネットワーク・データベース等)
  • 自分が伸ばしたい分野に関連する知識

筆者が持っている資格や、まわりのエンジニアが持っている資格の中からこれらに当てはまりそうなものをご説明していきます。

筆者について

筆者は外資系の IT 企業で働く現役のサポートエンジニアです。

IT 系の資格で合格したものは 2019年 の時点で 16 個です。プロフィールにも一覧を記載しています。

実際にたくさんの IT 系資格を持っている、資格マニアなサポートエンジニアの考えという前提でご覧ください。

サポートエンジニアにあるといい資格

繰り返しとなってしまいますが、資格を持っていることがサポートエンジニアの条件ではない点にはご留意ください。

実際の経験をもとにした、あるといい資格は以下のとおりです。

基本情報技術者

情報処理推進機構(IPA)が試験を主催する、IT系の国家資格です。

公式サイト:制度の概要:基本情報技術者試験

以下のようなコンピュータシステムに関する全般的な分野が出題範囲になっています。

  • ソフトウェア・ハードウェア
  • データベース
  • ネットワーク
  • 情報セキュリティ
  • ソフトウェア設計・開発
  • マネジメント

サポートエンジニアとして働く場合、問題解決にあたって IT に関する知識の量が有利に働くケースは多いです。

たとえば「Web サーバーにつながらない」というトラブルが起きたとき、以下のように多くの原因が考えられます。

  • ユーザーのOS・ブラウザ
  • ネットワーク関連(DNS による名前解決・通信経路など)
  • サーバー上のサービス
  • アプリケーションやデータベース

基本情報技術者のための学習の過程では、これらの内容に包括的に触れることになります。

「実際に使える」ためには本を読むだけでなく、実機でデータベースやパケットキャプチャツールなどを触ることもおススメです。

このあたりは「効率を重視した情報処理技術者試験の勉強方法まとめ【挫折しないために】」にも書いているのでご覧ください。

ベンダー系・民間系の資格(LPICなど)

サポートエンジニアとして働く場合に受ける問い合わせの内容は大きく分けると以下のとおりです。

  • ベンダー固有のサービスやソフトウェアに関するもの
  • それに関する一般的な IT の分野(ネットワーク・データベース関連)

働く企業によっても変わりますが、どちらの知識も活用することになります。

一般的な IT の知識については先にご説明した基本情報技術者などが当てはまります。

特定のソフトウェアや OS の知見を強化していく手段として、ベンダー系の試験を受ける過程で学習していく方法がこちらです。

実際に筆者のまわりのサポートエンジニアの中には、以下の資格を持っている人もいます。

  • Linux技術者のための LPIC
  • Cisco のシスコ技術者認定(ネットワーク)
  • Oracle の Oracle Master(データベース)

中には Cisco 最高峰である CCIE を持っているネットワークに非常に詳しい方や、オラクルの最上位 Oracle Master Platinum を持っていてデータベースを頼れるエンジニアもいます。

ただしベンダー資格は受験や維持に数万円レベルでのお金がかかるというデメリットもあります。

ベンダー固有の知識は入社後にトレーニングや実務で覚えることも多いので、無理に取得する必要はありません。

おわりに

サポートエンジニアに資格は必須ではありません。しかし関連する知識があると役立つ資格は以下のとおりです。

  • 基本情報技術者
  • ベンダー系・民間系の資格

もちろん資格を持っていなくても優秀なサポートエンジニアは大勢います。知識をつける一つの方法として参考になれば嬉しいです。