【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第1話「小さな勇者、ダイ」の感想


【2020年版】アニメ「ダイの大冒険」第1話「小さな勇者、ダイ」の感想

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こんにちは、fidnです。ダイの大冒険の約30年のファンです。

2020年版ダイの大冒険のアニメの第1話「小さな勇者、ダイ」を視聴しました。

原作の漫画や 1991年版のアニメを知っている状態でも、想像の上をいく内容でした。

原作との違いや心に残ったシーンをふまえて、長年のファンの視点で感想を書きます。

注意点としてこの記事はアニメだけでなく、原作のネタバレも含みます。
原作すべてとアニメを見ていない方はこの先を見ないでください。きっと後悔します。

原作とアニメを見た方は、続きをお読みいただければと思います。

2020年版アニメ「ダイの大冒険」第1話「小さな勇者、ダイ」の感想

第1話「小さな勇者、ダイ」の感想をまとめます。

  • 冒頭からアクセル全開でヤバい
  • 原作と違うところが山盛りで楽しめる
  • モンスターたちが主役級
  • キャラクターボイスに違和感なし
  • 新時代を感じさせるOP・EDやBGM

興奮しているため、それぞれの感想を語彙力ひくめでお送りします。

冒頭からアクセル全開でヤバい

まずアニメ開始のオープニング曲の前から、以下のグッとくるシーンがダイジェストで流れます。

  • 昔のアバン vs ハドラー戦(無刀陣からのアバンストラッシュ)
  • それを水晶で眺めるバーン・ミストバーン・キルバーン
  • バランの処刑をかばって倒れるソアラ・地図から消えるアルキード王国
  • デルムリン島に流れ着くダイ

おそらく原作を知らなくても「後のストーリーの伏線かな」というのはわかると思います。

しかし原作や 1991年版のアニメを知っていると、以下の感情が湧き上がってきてたまりませんでした。

  • このシーンがいつかアニメ本編で見られるときが来るはず
  • 今回は打ち切りなしでアニメも完結まで見られるはず

この後のオープニングでも、一瞬ですがクロコダインの獣王痛恨撃やヒュンケルのブラッディースクライドが見られます。

早くも1話からアクセル全開で、今後の名シーンへの期待が高まりました。

原作と違うところが山盛りで楽しめる

原作と違うところが山盛りで、30分があっという間に過ぎてしまいました。

気づいただけでも、以下のところが原作と違います。

  • ダイ vs ニセ勇者の戦いがロモス城ではなく船上
  • ダイ vs ニセ勇者の戦いにブラスじいちゃんが付いてくる
  • ニセ勇者たちの弱点を突く描写は無し
  • まぞっほが呪文を使う
  • 原作には出てこなかったモンスターが登場(キラーパンサーなど)
  • 金の魔法の筒から出てくるのがドラゴン

おそらくこれらはアニメオリジナルの要素を加えることで、「原作を知っている世代の人もそうでない人も新アニメを楽しめるように」という配慮だと思います。

はじめはダイがにニセ勇者たちの弱点をうまく突いていく描写がない点を少し残念に感じました。

原作ではダイが一人でロモスに乗り込み、以下のようにニセ勇者たちと戦いました。

  • 大アリクイが(くすぐりに弱い)ずるぼんをくすぐる
  • どろにんぎょうが(魔法使いの)まぞっほのMPを奪う
  • おどる宝石が(金品に弱い)へろへろを引き付ける

しかしこれらに代わって、ニセ勇者たちの以下のパーティプレイのアクションが際立っています。

  • メラ・イオラ・剣術を駆使する、でろりん
  • バギで攻撃する、ずるぼん
  • ヒャドで大王イカやキラーパンサーを凍らせる、まぞっほ
  • (へろへろは早々にゴーレムにやられて退場)

おそらくアニメ制作陣の間でも、原作どおりにいく案は出ていたと考えられます。

しかし原作とは違いニセ勇者たち全員がバトルに参加することで迫力が出ており、「ニセ勇者たち、普通に強くね・・?」と思わせる展開を楽しめました。

特にまぞっほのヒャドは、早くも物語終盤の「ボロい役」の伏線になっている感があってたまりません。

物語終盤が描かれるのはアニメだと 1~2年後、それより後かもしれませんが、こちらも楽しみです。

2020/10/31追記 公式ファン番組「ダイ好きTV」第5回で、原作と違うところは以下の裏話があることが語られました。

  • ブラスじいちゃんをデルパ・イルイルで何度も出し入れするのは稲田先生のアイデア
  • 作戦をもって船に乗り込むのも稲田先生のアイデア
  • ドラゴンを登場させるのはアニメチーム発案・三条先生にも相談

原作の三条先生・稲田先生もアニメーションのアイデアに関わっておられるとのことです。

原作者やアニメチームが一丸となって、新アニメを面白いものにしていくという気概を感じます。

モンスターたちが主役級

ゴメちゃんだけでなく、その他のモンスターたちも主役級の活躍です。
生き生きと動く姿や表情がたまりませんでした。

とくにお気に入りの描写とモンスターは以下です。

  • 剣を向けられて怯えるスライム
  • でろりんを圧倒するドラゴン
  • 船にしがみつくキラーパンサー

正直なところ、アニメ第1話を見る前は「原作に出ていないモンスター出るのってどうなの・・?」と思っていました。

原作が連載されていたころはドラクエ4までしか発売されておらず、ドラクエ5から登場したモンスターはいなかったためです。

しかし実際アニメを見てみると、原作にいなかった以下のモンスターたちが違和感なく溶け込んでいました。

  • キラーパンサー
  • ひくいどり
  • エンプーサ
  • タップペンギー
  • トンブレロ

ダイの大冒険の公式ファン番組「ダイ好きTV」の第4回目で、モンスターたちは CG とアナログ作画のハイブリッドであることが語られています。

もちろんドラクエのモンスターたちそのものが持つ魅力も大きいです。

しかし原作にいなかったモンスターが溶け込んでいるのは、手間をかけて作られた CG や作画がさらに魅力を増しているためだと思います。

キャラクターボイスに違和感なし

キャラクターボイスも違和感なく楽しむことができ、声優さんのスゴさを感じました。

声優の種﨑敦美さんが演じるダイは、1991年版のアニメよりもやや声が高めです。

しかし全く違和感はなく、「うんうん、ダイのモンスターとの仲の良さや元気さがあふれてる」とアニメに入り込むことができました。

他にも以下のとおり、キャラクターの声はまさにハマり役が演じられているといった印象でした。

  • ブラスじいちゃんの包容力のある声色
  • ニセ勇者たちの嫌らしさを感じさせる口調
  • ゴメちゃんの「ピィ!」

第1話ではポップやマァムは出てきませんでしたが、今後のキャラクターの声も早く聞いてみたい気持ちでいっぱいです。

新時代を感じさせるOP・EDやBGM

オープニング・エンディングやBGMは新時代を感じさせるものでした。

はっきり言ってしまうと、私は OP・EDやBGMは 1991年版のほうが好みです。
やはり 1991年版アニメの以下のインパクトは、相当強いものがあるためです。

  • すぎやまこういち氏のドラクエアレンジBGM
  • 団時朗氏の、勇者感のある力強い歌声

アニメの放映がはじまる前にも、BGM は不安な点として記事にしていました。

しかしロックバンド「マカロニえんぴつ」が歌うオープニングやエンディングは、2020年の現代にダイの大冒険が新しく生まれ変わったことを感じさせるものでもありました。

またオープニングでカメラがモンスターたちの間を飛び抜けるシーンで流れた、「林ゆうき」さんの雄大さを感じさせる BGM はゾクゾクと鳥肌が立ってしまいました。

2020年11月26日追記 公式ファン番組の「ダイ好きTV」第6回の30分36秒ぐらいで、作曲の林ゆうきさんから以下が語られました。

  • ドラクエ音楽は使わないという制作陣の意向に対し、使った方がいいのではと言った
  • しかしドラクエ音楽を使わないのは「今の子供たちに見てほしい」という制作陣の意向だった

動画は YouTube で見ることができます。

制作陣の意向が語られたので、今後も林ゆうきさんの新しい音楽を楽しむのみです。

ダイの大冒険が 2020年に蘇ってくれたありがたさを考えれば、そもそも旧作と比べること自体がナンセンスなのかもしれません。

今後も新しく出てくるであろう演出や、それにマッチした BGM を楽しみたいと思います。

・・・とはいえ万が一、旧作のソングやBGMが今後どこかで使われるような演出があったら、泣いてしまうかもしれません。

おわりに

第1話「小さな勇者、ダイ」の感想をまとめます。

  • 冒頭からアクセル全開でヤバい
  • 原作と違うところが山盛りで楽しめる
  • モンスターたちが主役級
  • キャラクターボイスに違和感なし
  • 新時代を感じさせるOP・EDやBGM

第1話の終盤ではレオナ姫が現れ、すでに第2話が待ちきれません。

今後も毎週欠かさず視聴し、感想を記していきたいと思います。

筆者はテレビを持っていませんが、2020年版ダイの大冒険のアニメをネット配信で楽しんでいます。最速でネット配信しているサイトは以下にまとめています。