PHP製のモダンなオープンソースCMS「PageKit」(α版)をインストールしてみた


PageKit

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2014年7月21日に新しいPHP製のオープンソースCMS「PageKit」のパブリックアルファ版がローンチされたようで、一部界隈でニュースになっていました。

どんなものか気になったため早速仮想環境にインストールしてみたので、インストール方法と使ってみた画面をご紹介します。

PageKitとは

PageKit
2014年7月21日にアルファ版がリリースされたオープンソースのCMSです。ブログだけでなく企業サイトやWebサービスなど、あらゆる種類のウェブサイトを作成できます。

公式サイト:PageKit

公式ブログによると以下のような特徴があるようです。

  1. ブログやWebサービスを構築するためのモダンでエレガントなWebアプリケーションフレームワーク
  2. モジュール式で拡張可能なアーキテクチャを有していて、Symfonyコンポーネントとモダンなオープンソースライブラリ上に構築されている
  3. ブログなどの拡張機能はきれいで直感的かつ効率的なインターフェースを持っている
  4. ビルトインのマーケットプレースがあり、すぐに拡張機能やテーマを配布できる

また約2年の開発期間で5497回ものコミットと4回のリデザインがあったようです。

PageKitの動作環境

PageKitの動作には以下の環境が必要です。Vagrantで用意するのがお手軽かと思います。

  • Apache 2.2+ or nginx
  • MySQL Server 5.1+ or SQLite 3
  • PHP Version 5.4+

PageKitのインストール

インストールは公式サイトからzipでダウンロードするか、公式GitHubプロジェクトからコピーする方法があります。公式サイトからダウンロードする方法は会員登録が必要ですが、今回は公式サイトからダウンロードする方法でインストールしました。

まず公式サイトで会員登録します。
PageKit 会員登録

その後アクティベーションのURLがメールで送られてくるため、URLをクリックしてアクティベートします。
PageKit アクティベーション

会員登録した情報でログインすると、PageKitがダウンロードできます。2014/8/11時点のバージョンは0.8.4でした。
PageKit ダウンロード

ダウンロードしたzipファイルを解凍し、動作条件を満たすウェブサーバに配置します。

PageKitを置いたディレクトリ(今回はhttp://localhost:8888/pagekit/)をブラウザで開くと、自動的に/installerに飛び、インストール画面が現れます。
PageKit インストーラ

データベースドライバ(MySQLまたはSQLite)、ホスト名、データベースのユーザー名・パスワード、データベース名、データベースのテーブル接頭語などのデータベース接続情報を入力します。
PageKit データベース設定

管理者ユーザを作成します。デフォルトユーザ名はadminとなっていますが、セキュリティの理由から変えておいたほうが良さそうです。
PageKit アカウント作成

サイト名と説明文を入力します。
PageKit サイト設定

インストールが始まります。
PageKit インストール中

インストールはすぐに終わります。
PageKit インストール完了

いよいよログインです。ログインページはhttp://localhost:8888/pagekit/admin/loginのようなURLです。
PageKit ログイン

管理画面の各種ページとサイト表示

サイト表示と、ログイン後の管理画面の各種ページの一部です。

サイト表示

サイト表示は画面右上の「Visit Site」から可能です。
PageKit Visit Site

デフォルトテーマでのサイト表示です。(一部メニュー追加した状態)
PageKit ホーム

ダッシュボード

ログイン後はダッシュボードが表示されます。初期状態ではログイン中ユーザ、天気、PageKit公式ブログの最新情報が表示されます。
PageKit ダッシュボード

左上にカーソルを持って行くと各種管理画面へのアイコンが出現します。
PageKit メニューアイコン

固定ページ管理

固定ページを追加・編集することができます。
PageKit ページ管理

固定ページ投稿時にはMarkdown記法が使えます。
PageKit ページ投稿

プレビューも投稿画面から可能です。しかしWordPressのように実際のページを表示してのプレビューはできないようです。
PageKit ページ投稿プレビュー

メニュー管理

メニューを作成することができます。アイテムを追加することで固定ページやブログ一覧、ブログ個別投稿にリンクすることができます。
PageKit メニュー管理

ユーザー管理

ユーザ管理画面です。ロールは管理者と認証ユーザの2種類のみのようです。
PageKit ユーザ管理

ブログ投稿

ブログの投稿画面です。固定ページと同じくMarkdown記法が使えます。WordPressのように「続きを読む」の前後をタグで区切るのではなく、「EXCERPT」の部分に冒頭部分を、上のテキストエリアに本文の部分を書き込む形式です。また「STATUS」で下書きや公開などの投稿状態を選択できるため、うっかり公開してしまうミスを防げそうな作りです。
PageKit ブログ

上記の記入方法でブログ投稿してみると、実際の冒頭部分は以下のような表示になります。
PageKit ブログ冒頭

本文(記事個別ページ)の部分の実際の表示は以下の通りです。
PageKit ブログ本文

各種設定

Settingsページでは各種設定が行えます。残念ながら日本語ローカライズは未対応のようでした。
PageKit 設定

テーマはまだマーケットプレースに出ているものはありません。拡張機能はマーケットプレースに9個ありました。
PageKit 拡張機能

Infoからはサーバー環境の確認ができます。
PageKit 情報

おわりに

デフォルトでMarkdown記法が使えるのは良いのですが、やはりWordPressと比べると物足りなさを感じてしまいました。データベースにSQLiteが使えるため、手軽にサイトを作るのには良いかもしれません。

しかしまだまだα版のため、今後の機能追加に期待したいと思います。