2か月でデータベーススペシャリスト試験に合格した勉強法


データベーススペシャリスト

※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。

既に合格発表から一ヶ月が経過しましたが、H25春のデータベーススペシャリスト試験に合格することができました。

いろいろなサイトに助けられたこともあり、私も勉強法を共有したく思ったので記事にしてみます。

試験の概要

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が主催する試験です。
午前I、II、午後I、IIの試験があり、すべての区分で60点以上を取得で合格です。

試験の結果

  • 午前I:免除
  • 午前II:60点 ←ギリギリ
  • 午後I:76点
  • 午後II:73点

IPA公式サイトの合格発表です。午前IIは本当にギリギリでした。

db_pass1

合格発表の後日に郵送されてきた合格証書です。

db_lic

受験前の私について

地方の中小SIer勤務4年目。
主な業務は開発と運用管理なのでDBを使う機会は多いのですが、正規化もまともに理解していないような状態だったので危機感からの勉強・受験でした。

データベーススペシャリスト試験自体は初受験でしたが、情報処理技術者試験はH21秋から受け続けていました。以下は試験の戦績です。

  • H21秋 基本情報技術者 合格
  • H22春 応用情報技術者 不合格
  • H22秋 応用情報技術者 合格
  • H23春 情報セキュリティスペシャリスト 不合格
  • H23秋 情報セキュリティスペシャリスト 不合格
  • H24春 情報セキュリティスペシャリスト 合格
  • H24秋 ネットワークスペシャリスト 不合格

購入した参考書等

多くのサイトでおすすめされている「情報処理教科書 データベーススペシャリスト」を購入しました。

10年分の過去問が解説付きでダウンロード可能な特典がついており、書籍はこれ一冊で十分でした。同書籍は電子書籍(Kindle)版もあります。

年度ごとに最新版が発売されています。最新の傾向をつかみ、問題の解説をよく読んでおきたいですね。

また通勤中に午前IIの過去問演習をするため、iPhoneアプリ
「データベーススペシャリスト試験 午前 精選予想問題集 500題」を購入しました。H23までの過去問しか収録されていなかったため、H24の過去問はIPAのサイトからダウンロード・印刷して補完しました。

2014.10.10追記 残念ながらアプリはAppStoreから無くなってしまったようです。

2013年2月(試験二ヶ月前)

書籍を一通り読み、試験の傾向・テクニック的な部分の学習と、データベースに関する基礎知識を学習しました。

書籍後半の半分はH24過去問で持ち運ぶには重かったため、画像のようにカットして前半部分だけを持ち歩きました。

db_book2

午前IIの過去問演習

通勤時間はほぼ毎日iPhoneアプリで午前IIを繰り返し解きました。

間違えた問題をあとでまとめて復習するためのチェック機能が役立ちました。

午後Iの過去問演習

書籍の内容を参考にして、午後Iは比較的出題内容が安定している問1と問2にターゲットを絞りました。

毎日3~4H残業でまとまった時間が取れなかったため平日は下記の方法で勉強しました。

  • 一時間早く出社
  • 休憩スペースで午後I過去問を一年分解く
  • 帰宅後に解ききれなかった分を解き、答え合わせ

2013年3~4月(試験一ヶ月前~)

午後IIの過去問演習

午後IIも比較的出題内容が安定している理由から問2のみにターゲットを絞りました。

午後IIの概念データモデルを完成させる問題は一年おきに似た問題(偶数年はエンティティ名を穴埋め、奇数年は白紙に記入)が出る傾向があるため、H21→H23→H17→H19→H22→H20の順で過去問演習しました。

4月は仕事に余裕が出てきたため、土日のうち一日は図書館の自習室を利用して午後I~午後IIを通して過去問演習しました。自習室が利用可能な図書館は市の公式サイトから探しました。

また、3月に勉強ログが記録できるSNS「Studyplus」に登録し、毎日の勉強時間と内容を記録しました。

同じ試験の勉強をしている方々からの「いいね!」がかなり励みになりました。

受験当日

午前I

免除でした。

午前II

難易度は例年通りかと思いましたが、過去問で何度もやったはずの問題を間違えたり初出の問題がわからなくて焦ったりで散々な出来でした。正直なところ、午前での不合格を覚悟していました。

午後I

あらかじめ決めていた問1、問2を選択しました。
午前の失敗を引きずっていたのと時間が足りなかったため、問1、問2ともに最後の問題を埋めることができませんでした。

午後II

あらかじめ決めていた問2を選択しました。

概念データモデルを完成させる問題ではH19年以降、不要となっていた「エンティティ間の対応関係にゼロを含むか否かの表記」が必要な問題となっていたり、サブタイプ化が例年より多かったりで泣きそうでした。

解答欄はほぼ埋めましたが、試験直後はまた来年がんばろうと思っていました。

まとめ

  • 過去問の午後IIで、とにかく概念データモデルと関係スキーマを実際に書いてみることが重要です。
  • 情報処理技術者試験で一番付け焼刃が通用せず、一番勉強時間が結果に反映する試験だと思います。
  • 朝や帰宅後のスキマ時間での勉強は意外に継続できました。
  • Studyplusは受験仲間が増え、孤独になりがちな独学にはとてもおすすめです。
  • 合格率調整のため、得点に下駄をはかせることがあるという噂がありますがその通りかもしれません。あきらめずに最後まで残ることが大事だと思いました。

関連記事:効率を重視した情報処理技術者試験の勉強方法まとめ【挫折しないために】